PRINT ART RALLY KANAGAWA 2008
神奈川県文化芸術団体事業助成事業
神奈川県下のギャラリーを結ぶ版画を中心としたアートラリー
<版画・絵画・彫刻・ETC>
主催:版画アートラリーかながわ実行委員会
後援:(財)神奈川芸術文化財団
(社)日本版画協会
朝日新聞 横浜支局
神奈川新聞社
日本経済新聞社 横浜支局
読売新聞 横浜支局
TVK
更新日 2008-05-22 | 作成日 2008-04-05
このアートラリーは、かつて神奈川芸術文化財団主催の「神奈川版画アートラリー」の休止を惜しみ、ギャラリー有志が集まって、版画という親しみやすい美術技法を媒介に、画廊、美術館と多くの観覧者を結び付けていくことを目的にした民間のギャラリーによる連動展です。早いもので、今年で5回目の開催となります。
昨年は、県下36+町田市1の計37ギャラリーによって開催され、おかげをもちまして、多くのご参加とご好評をいただくことが出来ました。第3回目の開催より、本ラリーの目的に、アートスペース(拠点)の結び付きと紹介という意味を強めて、版画に限らず、他ジャンルの展覧会であってもラリーの中に入れて開催・連携してまいりました。
かつての(県による)開催形態は、核となる県民ギャラリーでの大規模な(版画)展覧会があり、その応援企画としてのアートラリーというあり方でした。本アートラリーにおいても、その時々において、核となる展覧会が開催できないものかと画策いたしておりましたが、ようやくこの秋に「アンデパンダン」形式での版画展の開催実現の運びとなりました。
ラリーともどもアンデパンダン展にもご注目いただき、この催しをますます充実・発展させていきたいと考えております。
よろしくお願い申し上げます。
版画アートラリーかながわ実行委員会
代表 上野良一
このアートラリーは、神奈川内のギャラリーを中心に、10月から11月の2ヶ月間に開催される版画の展覧会を中心に連携しています。(他ジャンルの展覧会もあります。)
版画という様式、特に木版画は古くから日本独自の技法と様式が確立され、われわれにはとても身近な美術様式といえます。
一方、ギャラリーは一番身近な作家と作品、そして鑑賞者との接点の場と言えるでしょう。
このアートラリーを通して、「こんなに個性豊かなギャラリーが街に、郊外に、存在している・・・」なんてことをちょっと意識していただけたら幸いです。
開催期間2008年10月〜11月の間、各ギャラリーの開催によります。
展覧会の会期は、画廊ごとに異なります。
2ヶ月の間に1週間だけのところもありますのでご注意ください。
2007 参加画廊神奈川県内36会場 町田市1会場 計37会場
参加会場がかなりの広範囲に渡っています。ご回覧される際の移動費用等、その際についての経費について当委員会では一切関知いたしかねますので予めご了承ください。
応募方法各会場にあるシールまたはスタンプを12展覧会分集めて、アートラリーのパンフレットP31にあるシートに貼付してご応募ください。(※コピー不可)
郵送または各会場にお渡しください。
抽選ですてきな版画をプレゼントいたします。(限定100名様)シールまたはスタンプが置いてあるのは、各会場の参加展覧会の開催期間のみです。ご注意ください。
すべての画廊を回っていただいた方にはプラスアルファの商品をご用意しています。
2008年分は工事中です。2007年度参加画廊一覧はコチラ
2008年分は工事中です。2007年度・地域別INDEXはコチラ
高橋 薫 (EDITION WORK STUDIO INTAGLIO 代表)
一般に版画は、凸版、凹版、平版、孔版の4版種に大別できます。
凸版の代表的なのは木版画で、凸部に絵の具を塗って紙に転写します。
凹版は銅版画。凹部にインクを詰め、紙にプレス機で転写します。
平版はリトグラフ(石版画)。油と水の反作用で油性インクを紙に転写する方法。
孔版(シルクスクリーン)はシルク枠(現在はテトロンやナイロンの化学繊維)にインクが落ちる所と落ちない所をつくり、紙に落とす技法のことを言います。
もちろん、その他にもいろいろと技法はあります。
モノタイプ(版を使用した手彩色、限りなく1点に近いもの)やミクストメディア(混合技法)、最近多いのがジークレー(コンピューターからプリンター出力したもの)など、版の枠を越えたものまで出てきているのが現状です。
版種を見分けることも楽しみの1つ。
それぞれの版種の特徴の一例を上げてみましょう。
●木版画‥ 木目が見える。
水彩絵の具が使われていることが多い。
彫刻刀の痕跡がある。
和紙が使用されている。
●銅版画‥ 緻密な線や点で描かれている。
プレートマーク(画面の周りに凹みがある。)
インクが盛り上がっている。
●リトグラフ‥ 色数が多い。
原画(油絵や水彩画)のような柔らかい筆致。
●シルクスクリーン‥ 色の発色がよい。
色数が多い。
切り貼りしたようなラインのシャープさ。
③よくきくエディションとは?
版画作品の特徴は複数芸術であることです。(同じ作品が存在する。)
そこにオリジナリティを出すのがエディション(限定番号)です。
作品の左下に記されることが多く、「5/100」は限定100部の中の5番目ということ。
アラビア数字とローマ数字の場合があります。
また、よくある質問に 「数字が若い方が作品が良いのですか?」
ということを聞きますが、特にそのようなことはないのが現状です。
創る側としては、同じように作品を仕上げることに細心の注意を払っています。
100部の作品にはそれ以上の枚数を摺り、最終チェックをしてベストなもの100枚を選び出すということです。
エディションの中には「3/48」のような中途半端な母数もありますが、
これはアーティストが48部しか自分の作品として認めなかったことです。
時々、APやPPというものを目にした方もいると思いますが、
AP(アーティスト プルーフ)は作家の保存分ということ。
PP(プリンタープルーフ)は摺り師の保存分ということです。
購入された作品の保存方法の1つとして額装があります。
版画作品の対敵として
・ 湿気、外的なダメージ、紫外線などがあげられます。
・ 額は作品を飾るばかりでなくシートで保存するよりも湿気から守ってくれます。
・ 予期せぬ外的ダメージ(何かにぶつかって破れる)から作品を保護してくれます。
・ 紫外線をカットするアクリルもあります。
ただ、全てをカットしてくれるわけではないので、
作品に直射日光が当たるようなとことに飾ることは避けてほしいものです。
退色を早めたり紙の変色の原因になります。
また、湿気においても水場の近くや梅雨の時期などは、除湿気や空調をドライにするなどして作品に気を使うことをお勧めします。
額装の際にも注意してほしいことがあります。
額縁の裏板(ベニヤ板が多く使用されている)と作品の間に紙を入れていただきたい。
ベニヤ板の色が作品にシミとして移る可能性があるからです。
また、作品とアクリルやガラスを直接、接触させないことも注意して下さい。
作品とアクリルやガラスが密着してしまい、湿気が多い時はカビが発生することがあります。
マットや浮かしの額装にして作品を大切に保存し、いつまでも楽しんでいただければと思います。